豊富なサポニンを含む菊間高麗人参の栽培生産

〜今治・菊間に高麗人参の夢の時を刻む〜


アクティブ・チャレンジ!   社長 岡田紫穂

新芽が付いた状態の「発芽スプラウト」を生食用して販売するほか、加工品の開発もしている。栽培は2020年、家業「岡田建設」のアグリ事業部として始まった。きっかけは、17年に出産した双子の育児と家業の両立で忙しく、体が疲れ切っていたときに高麗人参のお茶に「出会った」こと。飲み続けると悩みだった産後の体調不良に加え、冷え症も改善されたように感じた。美容師の経験のあることから美容と健康には元々興味があり、自分も作ってみたいと思った。農業経験がなかったため、苗の輸入ルートの確保や栽培法の研究開発には苦労した。苗が枯れたりうまく発芽しなかったりしてあきらめかけたときもあったが、韓国の栽培法を基に工場内の発光ダイオード(LED)ライトの照度や湿度を工夫。地下水を活用して栽培法を確立し、22年に現会社を設立した。

菊間地域は高齢化し、雇用先も少ない。地域が未来に残り続けるためには、古き良きものを守りながら新しいものを取り入れていくことが大切だと思う。販路拡大に努め、地域全体を盛り上げられるような企業に成長していきたい。

                2013年11月8日付け愛媛新聞 「愛媛経済人 次代を拓く」(聞き手 中野貴衣)より

会社概要

商号       株式会社イルミファーム

創業       2022年(令和4年)3

資本金      100万円

役員等      代表取締役  岡田 紫穂(美容師免許)

         取締役  岡田 智哉(工場長、測量士)

         顧問 佐伯 満孝(行政書士、農業経営アドバイザー、元・愛媛県農林水産部長 他)

 

主要取引銀行   伊予銀行 、愛媛信用金庫

社員       5名(2022年8月現在) 管理栄養士在籍

 

事業内容     農産物の生産、加工及び販売 

本社       愛媛県今治市菊間町浜2145

愛媛工場     愛媛県今治市菊間町浜2145

グループ企業   岡田建設株式会社

         (今治市菊間町、昭和36年2月創業・昭和53年3月設立、現在3代目社長 岡田 智哉、資本金1500万円)


 -沿革-

 2020年、岡田建設は美と健康のための食卓革命を目指し、アグリ事業部を設置し、日本では珍しい生食用の発芽させた高麗人参の水耕栽培の研究開発をスタートしました。アグリ事業部では、これまでに韓国直輸入の約15万本に及ぶ高麗人参の苗を使い、栽培試行を重ね、2021年末に独自の改良を加えた水耕栽培システムを確立いたしました。2022年、「菊間高麗人参」として本格的な栽培、生産と、全国に普及するため農業法人「株式会社イルミファーム」を設立いたしました。 

*工場の見学、視察、栽培法などの開示は、誠に申し訳ございませんが固くお断りいたしております。